未経験でインフラチームのリーダーになるという無茶振りを受けた際に、本の背に書いてあったGoogleのギークたちはいかにしてチームを作るのか
の文に惹かれて買って読んでから半年後にはなりますが感想を書いていこうと思います。
先に読んだ感想を先に書くとこんな組織で働いてみたい/こういう組織を作らなきゃ
と思いました!
特に私は現職がパワハラと長時間労働で退職してしまうので、この本に書いてある組織に所属していたらもう少し長く働けてたのになぁと思うのと、今後私が組織作りに携わることになったらこのような組織を作っていかないと心理的安全性
は担保できないなと思いました。
1章ずつ参考になった箇所や感動した部分をメモ書き程度に書いてきます。最後に書く余力があれば感想でも一行くらい書ければなと思います。
1章
- エンジニアリングチームの成功
謙虚
・尊敬
・信頼
の原則が必要- この原則は何度も出てき来るのでとても重要な考え方です。
- アイデアは隠さない
- 早い段階で、高速に、何度も失敗せよの精神が大切
- この精神のおかげで私の作るものは早めに作り切ることにしました。
- 早い段階で、高速に、何度も失敗せよの精神が大切
- チームで開発する意味
- 一人で仕事するのはリスクが高い
- フィードバックがもらえない
- 自分の価値をコードに結びつけない
- 切り離して考える
- コードレビューのコメントや指摘は丁寧に攻撃的にならないように心がけたいです。
- 切り離して考える
2章
- チーム全員でプロダクトの成功に強い責任感を持つ
- 客先常駐だとなかなかできない考え方だなと思いました。
- 見栄を張るような文化は攻撃的な人を惹きつける
- 私のいた会社がまさにこのような会社でした。
- 3~4時間はスケジュールをブロックして、仕事を片付ける
- これは是非次に行く会社や現場でやってみようと思います。
3章
- 伝統的なマネージャーはどうやって仕事を完了させるか考える、リーダーは何ができるか考える。(仕事の完了させ方はチームに考えてもらう)
- 私も前者の考えになりがちなので、もっとチームメンバーに相談するべきでした…
- サーバントリーダー
- チームに奉仕し続けること。
HRT
の雰囲気を作る- 今までのSIerとは求められるリーダーの理想像が逆ですよね。
- チームに奉仕し続けること。
- アンチパターンについて
- 自分の言いなりになる人の採用、採用を妥協する
- 会社がまさに10人入って10人出ていく会社だったのでこれに当てはまると思います。
- パフォーマンスの低い人の無視、人間の問題を無視する
- PMがまさにこの問題を持っていて、プロダクトの成長にしか興味がない人でした。
- みんなの友達になる
- 私がよくやってしまうパターンです。中々人に意見を言えませんでした。
- 自分の言いなりになる人の採用、採用を妥協する
- エゴをなくす
- 個人のエゴではなく、チームのエゴを育てる
- 今後を私がチームリーダーになった時に課題にしたいです。
- 個人のエゴではなく、チームのエゴを育てる
- 失敗の責任は追及しない。
- 詰めることはダメ絶対ですよね
- 褒めた言葉のサンドイッチではなく伝えたいことがははっきり言う
- 本当に伝えたいことが伝わらない。
- 建設的な批判をするときは親身になって相手の立場に立って考える
- 1vs1ミーティングの後に「何か必要なものはある?」と聞いてみたらいい
- リーダーになった際はやってみようと思います。
4章
- 排除するのはあくまでふるまいであって、個人ではない
- 個人の人格攻撃をしてはいけない
- なぜなぜ分析などは人格否定になりがちなので気をつけたいです。
- 個人の人格攻撃をしてはいけない
- 短期的なメリットで文化を妥協しない
- 長期的に考えた組織づくり、文化づくりをする。
- 妥協して誰でもいいから採用するというのはよくないですね。
- 長期的に考えた組織づくり、文化づくりをする。
5章
- 大人らしく振る舞う、質問する、マネージャーはエスパーではない
- 自分が期待することを伝える。
- 伝えないと相手はわからないですよね。
- 納得できないことをマネージャーが決めたら、根拠について質問したり討論したりする。
- これは私がやるべきでした。
- リーダーに聞かれる前に、こちらから何をしているか報告する。
- 新人の頃に言われたことだが、最近中々できてないです。
- 自分が期待することを伝える。
- 悪い習慣をやめることはできない。良い習慣と置き換えなければいけない。
- 私にとっては断酒することがこれにあたると思います。
- できないことは約束しない。
- 適当に見積もって締め切りを延ばすのではなく、Noと言う。
- 約束は小さくして、届けるものは大きくする。
- Noと言えない性格なので、これは難しいですね。
- 会社を辞めるときは、つながりを絶やさないようにしよう。
- うーん。現職では難しいかも…
6章
- Lispは今もなお最高のプログラミング言語だ
- 自分も少し触ってみようかな
- その人が言っていることを文字通りに解釈するのではなく、何を意図しているかを理解する
- とても大事だと思います。特に今の日本のSNSは文字通りに受け取り口論になる人が多いように感じます。
- そのソフトウェアは君のためではない。チームのためではない。会社のためではない。ユーザーの生活を豊かにするためである。
- 自分や会社のためと思って作りがちですが、ユーザーのために作ることを意識していきたいです。プロダクト開発の現場では必須の考え方だと思います。
感想
HRT(謙虚
・尊敬
・信頼
)を用いて、自分の内面からチームについて、リーダーについて、アンチパターンについて考えさせられる本でした。
どうしてもチームでリーダーとして働いていると、生産性を出せていない人に対してその振る舞いを指摘することができず、その人の振る舞いを無視してチームを考えることが多かったのですが、HRTを用いてその人の気持ちに寄り添いながら、その人がどういう状況でそのような振る舞いについて親身なって指摘することができるようになりたいと思いました。
またHRTの文化のあるチームに所属することやまたチームを変えていくには、自分自身がHRTを体現することが必要だと考えました。